(その5)オーストラリア・オートバイ・ツーリングを終えて

1985年-1986年

 日本の国土の21倍の面積の国をオートバイでツーリング。もう13年前も前になります。ペンギンやアザラシがいる寒いところから日中の気温が50度にも達した灼熱の地域にも足を踏み入れました。世界最大の一枚岩エアーズロックにも登りました、世界自然遺産に登録されたグレートバリアリーフにも行きました。しかし振り返ってみると、高校生からの6年越しの夢を果たして最も良かったことは、人との出会いでした。 沢山の人が荷物満載の若い日本人ライダーであった私に興味を持ってくれて、充実した旅行になりました。17軒ものご家庭に泊めてもらい、ダイヴィングやヨットや水上スキーも楽しみました。

ジャングルの中でオートバイが壊れて、たままた通りかかったドライバーに助けてもらったこともありました。それらは全て広大な国土に少ない人口の国に住むオーストラリア人の「助け合いの精神」から来る親切です。そして、出会った人達はもちろん、今では様々な人脈形成に発展しています。
 貧乏旅行者だった私に親切にしてくれた人に、幾ら何をしてもその時の恩義は返せるものではありません。しかし彼らと連絡を続けることと、次の世代など他の人のためになることによって、少しでも恩返しをしたいと思います。
 受けた恩を次の世代に伝える。これは自然から受けた恩に対しても同じです。釈迦の言葉に樹恩という言葉があります。自然が与える恩は、計り知れないという意味です。
後世のために、厚木市の豊かな自然を残して行きつつ、まちづくりをしたいと心掛けています。

Upload:1998年   Update:24 May,2006

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オーストラリア・オートバイ・ツーリング日誌 
 1985年秋〜1986年春

in English
6年越しの夢からスタートまで(その1)
キャンベラからメルボルンへ(その2)
タスマニア州にて(その3)
コアラ生息地にて(その4)