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 (その3)タスマニア州にて
1985年12月

 「ペンギン横断注意」。タスマニア州の南端の島で見つけた道路標識です。夕方沖から浜辺へ帰ってくると聞いたので待っていると、来た、来た、ペンギンが来ました! その島から更に別の小さな島へ渡るため、海水に浸かり、岩場をよじ登ると、そこにはペンギンの巣穴が無数にありました。そこは、私にとっての、オーストラリア最南端地点。海の向こうは南極です。
 タスマニアの自然は素晴らしく、道を走っていると、森と湖、山、そして川が両サイドに広がります。夜、モリと懐中電灯を持って海に行けば、ヒラメやカニも採れました。
それにしても、タスマニアでも親切な人に沢山会いました。
 一例では、数日一緒に走った4人の豪州人ライダーと宿が無く、雨の中寒さでふるえながら立ちすくんでいたら、声を掛けて来た人が家に泊めてくれたことがありました。 オーストラリアでは、知らない人同士でも目と目が合えば、いつの間にか自然に話がはずんでいることがあります。そこで大切なことの一つは、「笑顔」です。「笑顔って素晴らしい」とあらためて実感したこともありました。

 この写真は1986年、BE-PAL(小学館)及びピッタシかんかん(TBSテレビ)で使われました。

6年越しの夢からスタートまで(その1) キャンベラからメルボルンへ(その2) 
コアラ生息地にて(その4) ツーリングを終えて(その5)


オーストラリア・オートバイ・ツーリング日誌 
 1985年秋~1986年春

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