露出狂対策

 厚木市は2016年5月、私の依頼に応じて遊歩道沿いの木の枝をスッキリと刈り込んでくれました。枝の陰に身を潜め、道路に突如出て来るというパターンの露出狂。私はその被害を直接耳にしておりました。この付近に公園があり、そこでも遊歩道沿いで同じパターンの被害が発生。対象は、女児や女子中学生。卑劣です。時間帯は、登校時もあります。この場所とその公園前の共通点は、身を潜める場所の前に民家がないことです。
 お決まりのパターンなら対策は取れます。但し、課題の一つとして、情報共有が不十分であること。1年前に議会で取り上げましたが、一例として、露出狂が出ることを知らない近隣の学校がありました。お困り事があれば、どうぞ、お知らせください。以下は、2015年6月に行った一般質問です。

不審者対策
高田 不審者の行動パターンを分析し、データを活用して、不審者に行動させない環境整備という視点が必要と思う。中学校単位または市役所内に不審者への対策委員会を立ち上げ、その場でデータの分析をしてはと思うが、いかがか。
危機管理部長 対策委員会を立ち上げ、不審者情報等を通し事前対策を講じる。また、中学校区ごとの小中連絡会議や安心安全なまち会議に情報提供を行い、不審者に対応する取り組みを進めていきたい。

 

 ---以下は、一般質問における露出狂対策の質疑です---

高田 浩議員 (登壇)私は今回、不審者対策、画像投稿システム、アミューあつぎについて質問いたします。
 不審者は暖かくなると出てくる傾向もあるでしょう。また、対策がほとんどないというのが現状かもしれません。しかし、果たして本当にそうでしょうか。私は幼少期の女の子が対象となった幾つかのケースを具体的に耳にしております。ゆがんだ気持ちを持つ見知らぬ大人から、突如として不愉快な思いをさせられたわけです。ただ、それらは親に話せたわけですから、少しは気持ちを楽にすることはできたはずであります。不審者に遭遇し、誰にも言えずに抱え込んでしまったケースもあるかもしれません。心の傷はアダルトチルドレンとなってしまう原因であります。大人となってもやたらと感情的になるなど、実年齢に精神年齢が追いつかないことによって苦しむことにもなります。いずれにせよ、子供たちを守るのは大人の責任であります。
 私は今回、データを活用することにより、不審者に行動させない環境づくりを議論したいと思っております。


◯18番 高田 浩議員 不審者対策でありますが、厚木市が把握している不審者情報は過去3年でそれぞれ何件ずつありますか。

◯岩澤栄一危機管理部長 不審者情報でございますけれども、平成24年度は78件、平成25年度は72件、平成26年度は87件と把握しております。特徴といたしましては、平成25年度と比べ平成26年度は増加傾向にあり、特に露出や声かけ事案が多く発生している状況となってございます。

◯18番 高田 浩議員 どのような対策を講じていますか。

◯岩澤栄一危機管理部長 具体的には、子供たちの登下校時に、家の前での見送りや、掃除をしながらの声かけ、地域ぐるみで子供たちを見守る愛の目運動の拡大を初め、緊急避難場所としての駆け込みポイントの登録の促進、青色回転灯搭載車の継続的な巡回や防犯パトロールの推進、夜間の見通しや視覚的空間解消の防犯対策として防犯灯の設置、市民の方々に不審者の注意喚起を促すケータイSOSネットによる市民への情報提供等の不審者対策を講じており、今後におきましても、地域住民、行政、警察、関係団体が協力し、一体となって不審者による犯罪の未然防止に努めております。

◯18番 高田 浩議員 今、ケータイSOSネットとおっしゃいましたけれども、私の携帯電話には、ヤフーから、毎日とは言いませんが、地震情報とともに不審者情報も来ます。これも今後、内部で導入するかどうかも含めて検討していただければと思っております。
 不審者の一例を挙げます。並んだ低木の影に隠れて出てくるお決まりのパターンを繰り返している露出男のケースがあります。地域での情報の引き継ぎも余りされていないのが実情であります。この事例の場合、低木の剪定を行う先手を打つことによって、お決まりのパターンをさせないことができます。1年を通して出てくる月も決まっています。先手を打つことによってさせない環境づくりができます。いかがでしょうか。

◯相澤正利道路部長 現在、街路樹の維持管理につきましては、良好な道路の景観を形成、維持するとともに、車両や歩行者の安全面や防犯面も踏まえ、定期的に剪定を行っております。今後におきましても、犯罪や事故等を未然に防止するため、関係部署と連携を図りながら、植栽の適正な維持管理に努めてまいりたいと考えております。

◯18番 高田 浩議員 それはぜひよろしくお願いいたします。
 それぞれのケースの行動パターンを分析してはいかがでしょうか。これまでのデータを活用することによって、不審者に行動させない環境整備という視点を持っていただきたいと思っております。平成26年の不審者情報は87件だそうですが、87人が1件ずつ行っているとは思えません。恐らく同じ人間が決まったエリア内で、同様の年齢層を対象に同じ行動を繰り返しているケースがあるはずです。見解をお尋ねいたします。

◯岩澤栄一危機管理部長 不審者情報を見ますと、確かに不審者の服装や年齢層、特徴が似ている事例も見受けられます。連続して発生している場合は特に気をつけてパトロールを行っているところでございます。しかしながら、目撃情報も限られている中で、同一人物と特定できるには至っていない状況でございます。

◯18番 高田 浩議員 13校ある中学校単位、あるいは市役所内のどちらかで、不審者への対策委員会を立ち上げることを提案いたします。データを分析することをその場で行っていただきたいと思っております。いかがでしょうか。

◯岩澤栄一危機管理部長 今までにつきましては、不審者情報を関係部課と共有し、対策を講じておりましたが、今ご提案いただきました事前対応をするために、今後、警察、住民、市民安全指導員、関係部署、教育委員会等が連携した対策委員会を立ち上げさせていただきまして、不審者の情報、動向調査、動向分析、これは多発地点であるとか周辺環境等となりますが、これらを通しまして事前対策を講ずるとともに、中学校区ごとの小中連絡会議や地区の安心安全なまち会議に情報提供を行い、不審者による被害に遭う前に、警察によるパトロールとか青色回転灯搭載車の巡回、地域ぐるみでの子供を見守る愛の目運動をさらに充実するなどして、不審者に対応する取り組みを進めてまいりたいと考えております。