厚木市、本会議の発言取り消しに迷走(市役所住所変更議案)

 前代未聞。厚木市は、不都合な真実を隠そうとしました。市役所建替え計画に伴い、市民に募集した意見(パブリックコメント)が「8割賛成だった」と、各議員に伝えたことについてです。


 
 2020年3月12日、予定になかった議会運営委員会が開かれ、議員2名と部長2名の発言取り消しを協議。しかし、良識ある同委員会は、取り消しを認めませんでした。議員2名には、予めの知らせはありませんでした。あなた(市民)の立場に置き換えた場合、次の通りとなります。

1.あなたは、何もやらかしていない。
2.知らない間に訴えられ、裁判所が受け付けた。
3.あなたが知らない間に裁判所で裁かれた。
   見識のある裁判官によって、無罪となった。

 しかし、あなたが「何もしていない + 知らない」間に、有罪にさせられたとしたら、どう思いますか?

 発言訂正や取り消しは、気付いた「議員本人の意思」で行われます。又は、本人への意思確認が最初に行われます。そもそも、議会運営委員会で審議されることではありません。速記業者に大急ぎで議事録を作らせたことは容易に想像できます。出席した議員にとっては、時間の無駄だったと云えます。
 パブリックコメントは、予め案を公表し、広く市民から意見、情報を募集する制度です。賛成反対を明記する欄はありませんでした。
 本会議初日、厚木市は繰り返し、「客観的な判断で分類」と答弁しました。しかしながら、人の意思の分類は、学術的には主観的とされます。また、第三者ではなく「市職員による分類」は、更に主観的・恣意的となり得ます。今回、市職員が分類しました。厚木市の「客観的」だとする主張は、説得力がありません。大学で統計などの授業を受けた後の18歳・リケジョや理系男子にも疑問を感じさせるでしょう。

 以下は、部長による答弁です。理解できる答弁だと思われますか?

 客観的に判断をさせていただきまして、賛成、賛同、反対という分類をさせていただきました。計画に反対するということが、明記されているものや中町第2-2地区以外の場所を提案するものは、明確に反対という整理をさせていただいたということでございます。
 担当者が行っているわけですが、我々もすべて目を通させていただきまして、この数には、誤りがないという認識でございます。

 他の議員から、次の意見が「賛成に分類」されていることに疑問の声が上がりました。

 相模川が決壊した際には、厚木のまちなかが浸水することが考えられます。災害時に行政の機能が滞らないよう災害に強い防災拠点を造ってください。
 図書館、(仮称)未来館が市庁舎と一緒になった場合には、何かあったときには、子供達が自力で逃げることができる施設となるのか不安を持っている。

 

 以下は、削除対象として議会運営委員会で協議された発言です。

名切文梨議員
 厚木市複合施設等整備基本計画(案)に対するパブリックコメントの結果は、80%が賛成又は賛同、反対は8%だったと報告をいただきました。
市街地整備担当部長
 パブリックコメントでいただいたご意見は、賛成、賛同という我々が理解した割合は、8割強ございました。

 8割強の80.8%。反対と判断したものは、1割弱の8.3%、その他、感想・質問等の分類が不可能なものが、1割強の10.9%という結果になってございます。
名切文梨議員
 この賛成、賛同80%、反対が8%という数字が、賛否を判断する数字としてしまっていいのか。
市街地整備担当部長
賛成、賛同、反対、その他につきましては、2月13 日に開催いたしました中心市街地活性化
特別委員協議会におきまして、委員の方からのご質問がございまして、ご回答したというところでございます。
政策部長
市街地整備担当部長の答弁にもございましたが、私の記憶ですと、髙橋豊議員からご質問がございまして、そのお答えとして報告をさせていただいた機会を覚えております。
市街地整備担当部長
 先程、2月13 日に開催をされたと答弁をさせていただきましたが、1月8日開催の中心市街地活性化特別委員協議会でございます。また、その時には、委員からのご質問にお答えしたものでございまして、行政からお示ししたものではございません。
名切文梨議員
 今回、賛成又は賛同は80%強、反対8%強と報告され、その根拠となる資料が配布されませんでしたので、議員資料請求をして出していただきました。

80%強が賛成、賛同と分類をされていますので、これはどうかと思うものを紹介しているときりがないので、これくらいにしておきます。

 その結果の賛成、賛同が80%強。反対8%強です。

 今回出された賛成、賛同80%強、反対意見8%強というのは、私が請求した公文書は、意見を寄せていただいた市民の意向を正確に反映させたものとは言い難く、撤回すべきではないでしょうか。

名切文梨議員
 その結果、80%強が賛成でした。8%が反対でしたという報告をされたわけです。
政策部長
 まず、80%の根拠という事で、一ついただいたご意見という事でご披露いただきました。私の認識では、80%の賛成につきましては、意見の件数は600件を超えていますが、192の市民、団体からのご意見、複数のご意見をいただいているわけでございますので、それを分類する中で、お一人お一人の方のお考えとして、賛成、反対を判断した80%となってございます。

 その報告の必要性があった、なかったではなく、あくまでもそれに対してお答えを申し上げたということでございます。中心市街地の協議会でのお話でございます。

高田浩議員
 しかもそもそもこの賛成80%というのは、市民参加条例第10条その他必要な事項に該当すると思われますが、ここに書いていない。
市街地整備担当部長
 賛成、賛同、反対につきましては、1月8日に開催されました非公開の中心市街地活性化特別委員協議会において、委員から全体の件数が多いので、全体的な感触はどうかという趣旨のご質問に対しまして、回答したものでありまして、先程、議員からご質問がございました、
全員協議会では回答はしておりません。
名切文梨議員
 賛成、賛同が80%強、反対が8%強と答弁をされたとき、委員会室、特に議員の座っている席からは、驚きの声が漏れていたのです。

こういう賛成、賛同が80%強だ、反対が8%強のパブリックコメントの結果だったらしいよという話がよく上がる。

 厚木市複合施設等整備基本計画(案)のパブリックコメントの結果は、80%強が賛成又は賛同、反対は8%強とご答弁をいただきました。

名切文梨議員
 それを議案審査の場で使うとわかった上で、出していただいて、発言をしている。そこには、はっきりと80%強、8%強と書いてありましたので、出された資料に沿って質疑をしているということは、申し添えさせていただきたいと思います。