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 インタープリテーション研修に参加 in 清里
2013年10月

 「何種類の音が聞こえますか? 音を作っちゃいましょう。タイトルは森の音楽会。サブタイトルは、together。楽器となる枝や石を拾ってきましょう。拾う時間は5分。10M以内で...。」

 3人一組で考え出したネイチャ-ゲ-ムです。私が内容を披露した後の楽器探しの間、ハキハキした女性が参加者にフォロ-の言葉を掛けました。それぞれが枝と枝、石と枝、ササとササなど持ち寄り、参加者を3グル-プに分けた後、音楽経験がある別の女性がグル-プ毎に違うリズムを伝えました。いつしか、3つのリズムが森の中で奏でられていました。リズム感がある女性のリ-ドにより大成功。続いて、前出のハキハキした女性が参加者3人から感想を聞き終了。持ち時間15分のところ、13分半程でした。
 ここに至るまで、4グル-プ(3名づつ)がそれぞれ何を行うか、午前中から昼過ぎにかけて、あれやこれやとプランニング。私たち③の場合、私が「音」と言ってみたところ、二人の女性が即座に満面の笑みで反応。誰か一人が主導するわけではなく、自由にアイディアを出しながらデザイン思考で練り上げました。以下はグループ毎の内容です。

①落ち葉を持ち寄り、顕微鏡で見る。
②落ち葉などでお弁当を作る。
③森の音楽会。 ~together~
④苦労している木を探して、1分間スト-リ-を話す。
 
 ガイドによる説明型観察会はよくあるパタ-ンです。中には「うんちくを聞いた」といった感想を聞いたこともあります。果たして、どれだけリピ-タ-となるでしょうか。
 今回の研修は、参加者主体(多方向型)若しくは、やりとり型(双方向型)。このスタイルのガイドなら、アイディアは無限大。「次回は、どんなネイチャ-ゲ-ムかな」と、自然とリピ-タ-も増えることでしょう。
 インタ-プリ-タ-(指導者)から「わらしべ長者ゲ-ム」として、小枝が一つ与えられたこともありました。森の中を歩きながら、その小枝を自分が気に入った別の落ち葉などに変えて行きます。最後は、満たされた気分と笑いになりました。また、夜、森の中を歩いた後、草むらシ-トを敷き、夜空を見上げました。「何分だったと思いますか?」、「夜空を見ながら何を考えていましたか?」との問いに参加者全員が回答しました。
 アイディア満載でした。列の作り方を誕生日順にしたり、グル-プ作りの際に並んだ順番で一人ずつ「き」、「よ」、「さ」、「と」と言って4グル-プを作ったこともありました。八ヶ岳自然ふれあいセンタ-の中で「リス変身グッズ」で変身していたところ、「狙い通り!」だそうです。展示物や展示方法の工夫の一端を感じました。
 この催しは、清里(山梨県)で行われたインタープリテーション・キャンプ(主催:公益財団法人キ-プ協会)です。「実施内容の伝え方」と「自分自身が楽しむ」姿勢が大切だそうです。「楽しい空間を共有する」コンセプトは、厚木市の公園作りや観光に役立つでしょう。


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