緑ヶ丘小学校(藍原万里子校長)で2009年12月11日、南アフリカ大使館一等書記官マリシア・デュシンスキーさんによる6年生対象(約135名)の特別授業が実施されました。 司会進行は全て児童が担いました。授業が終わる際、児童からお礼のソーラン節披露と校歌斉唱が行われました。また、南アフリカと日本の国旗(手作り)が振られる中、マリシアさんが教室を立ち去るという演出まで用意されていました。 実はこの授業、同校が実施希望の意思決定をしたのは、授業日のわずか二週間前でした。マリシアさんによる特別授業は、荻野小学校で実施(同日午前中)することが既に決まっていました。しかし、仕掛け人である私としては、「折角の機会なのに午後の予定がないのはもったいない」と思い、幾つかの可能性を探っておりました。 緑ヶ丘小学校のスピード感溢れる意思決定には目を見張りました。学期末を控えた12月の学校現場は多忙です。時間的制約の中で児童も「おもてなし」と「出来ることは何か」を考えたことでしょう。限られた条件下で出来ることを計画立案・実行する...。この経験はきっと、児童らにとって今後役立っていくはずです。 マリシアさんが夕刻、大使館に戻る必要があったため荻野小学校で給食をいただいたものの13時過ぎに出発、緑ヶ丘小学校では13時30分から授業開始、授業終了後もそのまま玄関に向かうなど立て込んだスケジュールでした。事情を察してか雨の中、行きも帰りも正門を開けて待っている方がいたことなど細やかな配慮を感じました。 通訳の役割は極めて重要です。幸い、ボランティアで担って頂ける方がすぐに見つかりました。マリシアさんと事前に話す時間はほとんど皆無でしたが、さすがでした。世界を広く見渡すことや価値観の違いや多様性などに触れることから、児童にとって何らかの志を立てること、そして、厚木市からの人材輩出の一助となれば幸いです。 |
2009年2月11日 |