議員定数が、30人から28人に削減へ

1998年11月27日 議会運営委員会

 

 首記の通り、賛成多数で議員定数削減が委員会にて決まりました。12月議会の本会議で正式に決定すれば、1999年7月にも予定される厚木市議会議員選挙から適用となります。
 尚、去る10月22日の議会運営委員会で、「現状の30人ままで良いと会派として決めた」とした公明党は、2名削減に転じました。
 又、最大会派の民政クラブ(保守系会派)は、10月22日において、会派代表者の脇嶋委員は、「議員定数は、人口にスライドすべき」として現状のままを主張する一方、久崎委員は、2名削減を主張し、会派内で見解が割れていました。しかし、民政クラブは、「2名削減」で、歩調を合わせました。

毎日新聞の記事「若手議員へのいやがらせ」


             

議会運営委員会で、以下の様な議論が行われました。【敬称略】

村井:これからは政策を企画・立案する議員が必要。定数は、削減すべき。全ての
   情報は、開示する時代。ガラス張りになっていない行政の時代は終わった。
高田:情報は市民に伝わっているか? 例えば、5年前とどう違うか?
村井:土地開発公社を例にすると、以前は中身が分からなかったが、今は分かる。
釘丸:情報公開条例が制定されたが、まだ十分ではない。
脇嶋:定数問題は一つの方程式があって、答が皆同じになる訳ではない。地方自治
   法第99条は、既に制度披露を起こしている。究極的には、議会に関わるコ
   ストを削減すべきだ。
高田:10月22日にご自分でおっしゃった「人口にスライドすべき」との論には、
   どう考えるか?
脇嶋:それは、原則である。
釘丸:厚木市議会は、全国的に見て経費は低い。厚木市は、人口6万5千でスター
   トしたが、それ以降ずっとリストラして来ているのと同じ。
今村:厚木市の財政事情の中で、議会費をカットしなければならない理由が分から
   ない。
脇嶋:これだけ世の中がリストラしている結果として、法人・市民税が入って来て
   いる。
降旗:議会も血を流す時代。削減の方向が妥当。
今村:削減すると、民主主義の量が減ることを強く言いたい。
徳間:「減らしてはならない」とするのは、平時の理論。今は、有事。
釘丸:広辞苑では、「有事」とは、戦争のこと。軽々しく使う言葉ではない。
高田:今年の参議院選挙の結果を見ると、どこが少数意見になるか分からないが、
   少数意見の尊重については、どうお考えか?
徳間:それは、平時の理論。
小島:妻田で、法定定数44人、定数30人、現状28人(一名死去、一名辞職
   のため)の現状を伝える印刷物を254枚配った。自治会長が、「現状の
   28人で良し」と言っていた。
今村:その論はおかしい。30人の枠の中で選ばれて、現在活動している。
村井:2名削減することが良い。
久崎:2名削減を。
降旗:2名削減を。
釘丸:2名削減の根拠は?
石塚:年間総予算1,000億円、人口21万を越える厚木市は、30人のままで良い。
   世論調査をして決定してはどうかと考える。
脇嶋:削減は、議会改革の第一歩。
高田:釘丸委員の質問「2名削減の根拠は?」への答は?
村井:4委員会にするために28人が良い。世論的に、現在28人で行っているの
   で28人で良いとする声が多い。
高田:30人で良いとする立場の委員には、「定数は人口にスイライドすべき」と
   する数字的な根拠があるが、減らすという主張をする人たちは、数字的な根
   拠はないんですネ?

村井:30人にした根拠もない。
釘丸:厚木市議会は、30年間リストラをして来たと同じ。市民にも胸を張って良
   い。
脇嶋:各自治体が人口については判断すれば良い。

賛成:小島副委員長(民政クラブ)、脇嶋(民政クラブ)、久崎(民政クラブ)
   村井(市政クラブ)、降旗(公明党)
反対:高田(平和:市民)、釘丸(共産党)、今村(ネット)

徳間氏と石塚氏は、お二人とも一人会派であるため、会派代表を送る議会運営委員会のメンバーではありませんが、発言は出来ます。二人会派以上が議会運営委員会に委員を送ることが出来ます。

       

                        

upload:November 1998