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市教委部長らとJapan IT Weekへ
2013年5月10日/東京ビッグサイト

  4人全員が大満足でした。厚木市教育委員会部長(新任)ら3名と2013 Japan IT Week(東京ビッグサイト)に行ってきました。複数の企業からのヒアリングにより、市教委サーバーの在り方を複眼的に見ることが出来ました。ある企業との面談終了間際、「地方議員からアポがあったことは?」にその企業の部長は「ないです」と回答。笑いを取りました。続いて、市教委部長らも同席したことで緊張して面談に臨んだと聴き、更に笑顔となった場面もありました。未知との遭遇だったようです。

 厚木市はこの4年間で、ITガバナンスにより5億9千万円の予算節約。また、2014年より新たなホストコンピュータが稼働することにより年間1億9千万円の予算節約が確定しています。しかし、「市教委のITガバナンスは不十分では?」と感じています。私の見立てがその通りなら、「厚木市教委 = 業者にとっていいお客 = 予算執行に見直し余地あり」となります。
 一例では、厚木市内36小中学校にはそれぞれ、ファイルサーバーがあります。私は2008年9月議会で、その集約を提案しましたが、今もそのままです。これについて、「点在より集約が潮流であり、当社では2004年からその技術がある」とする企業もありました。また、市教委サーバーにはそれなりの保守委託費用が発生しています。ある企業はこれについて、「実際にはサーバーのメンテナンスはほぼなく、あるとしたらソフトウエア・ヴァージョンアップくらい」と率直に述べていました。私も同様ですが、同行した市教委部長らも最新の技術に触れて大いに刺激となったようです。学校向けIT展もありますが、Japan IT Weekは、展示企業にとっては業種不問。お互いに緊張感が違います。
 私は4月上旬、教育総務課、教育研究所、秘書課、財政課、情報政策課が同席のもとで、市教委部長に「ITガバナンスを6月議会で取り上げる」とお知らせした上で、課題と方策を伝えました。また、5月初には平井広教育長へ直に「市教委もITガバナンスに関心を」と、課題や方策を提言しました。PC教室は学校によっては、開かずの間です。リードする教員の存在を伺わせる一方で、一クラスが一学期に一度の利用であったり、クラブ活動の利用だけが目立つなど、利用にかなりの開きがあります。児童生徒は、通う学校によって機会損失を受けています。予算を掛けながら長年に渡り放置されてきたこの案件。市教委は解決するのでしょうか?
 
 市教委もようやく、ITガバナンスの出発点に立ったといえるのかも知れません。今後、実証実験が必要な点もありそうですが、市教委サーバー予算執行額は相当であるものの、数は限られます。各校ファイルサーバー36に加え、デジタル教科書用サーバー等が12個あるだけです。市教委ITガバナンスを担う教育研究所には、「課題の抽出」や「何をいつまでに解決するか」の計画立案・実行が望まれます。それは、児童生徒のために「PC教室の利用促進」であり、厚木市民のための「市財政に寄与」となります。

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