高田ヒロシ通信 on YouTube

TPP交渉参加に反対する意見書が賛成多数、厚木市議会

2011年10月4日



TPP交渉への参加に反対する意見書

   政府は、昨年11月9日、「包括的経済連携に関する基本方針」を閣議決定し、TPP(環太平洋(戦略的)経済連携協定)について、関係国との協議を開始する姿勢を明確にした。また、そのときに判断が先送りされた交渉参加の可否についても、TPP交渉参加9カ国が大枠合意を目指す本年11月までに判断することに意欲を示している。
   我が国は、既に世界で最も開かれた農水産物純輸入国であり、食料自給率は先進国の中でも最低の水準となっていることから、これ以上の農林漁業(第1次産業)の後退は食いとめなければならない状況にある。
 こうした中、関税撤廃の例外措置を認めないTPPを締結すれば、日本の農林漁業が深刻な打撃を受けることは必至である。たとえ生産者所得が補償されても、輸入が増大し、地域の農林漁業が崩壊することになる。同時に、関連産業の衰退により地域雇用が減少し、農林漁業の持つ多面的機能も失われてしまう。さらに、国民の多くが望む食料自給率の向上への期待を裏切るばかりか、政府が定めた「食料・農業・農村基本計画」をみずから否定することにもなる。
 よって、国においては、我が国の農林漁業や食料安全保障への影響を十分考慮し、TPP交渉には参加しないよう強く要望する。
 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

  平成23年10月4日

衆議院議長 殿     
参議院議長 殿     
内閣総理大臣 殿   
総務大臣  殿
外務大臣 殿
農林水産大臣 殿
経済産業大臣 殿
                          厚木市議会議長 小島一郎

 厚木市議会は平成23年9月議会において、「TPP交渉参加に反対」を多数で採択しました。この議案にみんなの党は、反対。つまり、TPP交渉参加に賛成。民主党は、議場から退席。賛否に加わりませんでした。
 私は、厚木市議会都市経済常任委員会の委員長として議案を提出しました。意見書は議長名で関係機関等に送付しました。



アップロード:2011年12月3日